あけぼの岐阜

岐阜県の乳がん患者会

《あけぼの岐阜が清流みなも賞を受賞》

岐阜県では、ぎふ清流国体において培われた「わがまちへの思い」の元、取り組まれる地域づくり、まちづくり、未来作りが地域の誇りや愛着を高めるものへと発展し、岐阜県内で誇りと自信を持って「わがまちの『清流の国』」が語られることとなるよう、平成25年からその模範となる県内の団体を「清流みなも賞」として表彰。
今年度は6団体が表彰されました。
「あけぼの岐阜」は県内各地での乳がん検診の啓発、患者の不安を軽減するための勉強会、相談会など、健康や生きることに不安持った人たちの心の拠り所となって患者同士支え合い活動を展開してきたことが認められ、県福祉部の推薦を受けて表彰されました。
表彰式は11月26日にぎふ清流プラザで行われ、あけぼの岐阜からは橋渡代表と有賀副代表が出席しました。

   
今年4月より木沢記念病院 乳腺外科が「乳がん治療・乳房再建センター」として新しく「センター化」されたことを受けて、同病院乳腺専門医の竹内賢先生(あけぼの岐阜顧問医)と同形成外科の高木美香子先生(形成外科専門医)お二人の先生にお話をお願いしました。
高木美香子先生「乳房再建」
乳腺外科と形成外科の連携による、一次再建手術、二次再建手術ができ、幅広い手術方法で実施。
手術も人工物(シリコンインプラント)による乳房再建、自家組織(広背筋、腹部遊離皮弁)による乳房再建がある。
◎術前の3D画像撮影によるシュミレーションが出来る。◎赤外観察カメラシステム等による安全性の重視。
◎整容性の重視等々。人工物による乳房再建も保険適用になったこと。温存手術後の乳房再建可能(照射後年数が経っていた方がよい)
(「私でも再建できる」と希望が持てました。)
竹内賢先生 「再発乳がんの治療」
今年のASCOから・すぐに生命に関わる病態がある場合やホルモン耐性への懸念がある場合を除き、ホルモン受容体陽性進行乳がんに対する標準的一次治療として、ホルモン療法を・・
・副作用の軽減と生活の質の維持を目的として、さまざまな化学療法を併用投与するより、むしろ逐次投与した方がよい。
・最適な化学療法は単一ではないので医師と患者は一緒になって治療法を選択していくと良い。
また、ESMO(今年9月26~30日に開催)からは
・モノクローナル抗体2剤+化学療法
 HER2陽性転移性乳がんの新たな標準治療に 全生存期間を15.7ヶ月延長、トラスツヅマブ+化学療法(ドセタキセル)併用へのペルツズマブ上乗せ
(このようなMBCのOS延長は前例がない)BMCが近い将来「慢性疾患」の一つとなる可能性がるとか・・・。
新規薬剤についても教えていただきました。
   乳がんに関しては新しいお薬が認可されてゆきます。嬉しいことですが、慢性疾患の一つになるとは思ってもいませんでした。
(参加者:あけぼの岐阜の会員21名、木沢記念病院の患者さん11名)

                      報告:有賀紀美子

乳がん講演会~「乳がん治療と乳房再建」を9月28日岐阜市のハートフルスクエアGで開きました。
一般のかたや会員75人が参加。
朝日大学歯学部付属村上記念病院乳腺外科教授・川口順敬先生が最新の治療方法を、また木沢記念病院乳がん治療・乳房再建センター長の竹内賢先生からは、乳房を再建手術が岐阜県内の病院で受けられるようなり、再建方法の利点や欠点な教えてもらいました。人工の物を使っての再建や、自分の体の一部を移植する方法があり、自分の希望に沿った手術をして・・・と話されました。

7月27日、70人が参加し多治見市文化会館で開かれました。
午前は岩瀬先生の個別相談に9人が参加、同席されたご主人は無治療の選択について質問「無治療とは何もしないことではなく免疫力で病気を治している」・・・と先生の説明に「心のもやもやが消え晴れ晴れとした。」と感想を寄せていただきました。
午後からは梅田看護師さん(村上記念病院・賛同会員)のリンパ浮腫のお話、あけぼの会員の体験。
講演はワット会長の「乳がん患者と35年」で、患者に勇気と元気を与えてくださるお話でした。
岩瀬拓士先生(がん有明病院乳腺センター長)「最新の乳がんの
【岩瀬先生(右)とワット会長】 情報」ソフトな語り口調で、わかりやすい説明していただきました。

星直美さん(あけぼの東京)「乳がんの再建(わたしの生き方)」では、体験者ならではのお話に大変参考になりました。
また、リラックスタイムには劇団「むう」による語り芝居を観劇しました。
”暑い多治見”講演会に参加していただきありがとうございました。次回は岐阜。

 6月15日、中津川市民病院にて24人が参加、勉強会と総会が無事終了しました。当日は天候にも恵まれ、プチ旅行気分を楽しんだ方も。
 勉強会では曽我薬剤師に抗がん剤、ホルモン剤の副作用や対処法を教えていただき、関谷先生には最近の乳がんの治療を分かりやすく説明していただきました。乳がんはいろんなタイプがあり、個々に会わせたて治療をしていく。また緩和治療は最後の治療ではなく、最初からやっていきましょう・・と話されました。質疑応答にも丁寧に答えていただきました。


岐阜会場に参加した皆さん                
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           参加した皆さん

当日は、雨降りと悪天候にも関わらず大勢の方に参加していただきました。
まずは皆さんでランチ。おいしい食事に楽しいおしゃべり、1時間半はあっという間に過ぎました。  
午後からは木沢記念病院の中部療護センターで同病院の患者さんも交え、
同病院の乳腺外科部長 竹内賢先生(あけぼの岐阜顧問)の「エビデンスに基づいた再発乳がんの治療」の勉強会。
実際の症例4つをあげて一次・二次治療法を教えていただき、最後に多数の質問もあり、大変有意義な勉強会となりました。
      

 

7月7日、多治見市文化会館にて会員、一般の方の100人が参加して開催しました。

★会員の発表 初発から再発、乳房の再建の体験
「それはそれ!これはこれ!」と割り切りながら治療を進め、「しゃべる・食べる・遊ぶ」で日々の生活を楽しく過ごすことが大切。この3つに「人のためになることを」も加えて・・と会長からのアドバイスをいただきました。                    
                                 
★ワット隆子あけぼの会・会長は「誇り高く胸を張って 生きましょう」と題し、会長自身の発病から会を立ち上げたお話。また、韓国のGBCC2013 のネーミングコンテストで、「Together We Challenge, Together We Win!」がトップ賞に。ホームページにキャッチフレーズが使われている・・・など力強い話に勇気をもらいました。
★会員によるミニコンサートは、参加者全員で楽しく歌い、リラックス出来ました。
★曽我未央さん(中津川市民病院・薬剤師)には「ランマークについて」 副作用などを教えていただきました。
★岩瀬拓士先生(がん研有明病院 乳腺センター長)の「最新の乳がん情報」は
ペルツズマブ、TーDM1、エベロリムスなどの新薬の説明をしていただきました。
午後からは、個別相談に25人が参加。岩瀬先生のソフトな人柄や分かりやすい説明に、みなさん明るい顔で帰路につきました。「また来年も」の約束ができ、まさに「七夕さま」。
先生、ワット会長、参加者の皆様、暑い一日お疲れさまでした。

会員27人が参加して勉強会&総会を行いました。
中津川市民病院の恋田弘美放射線技師さん(あけぼの岐阜賛同会員)が「画像診断 最新機器について」と題し新しい機器「3Dマンモグラフィー」による画像表示で“がん”の部分は青く映し出されるなど・・・など説明していただきました。
また、同市民病院の関谷正徳先生(乳腺専門医 あけぼの岐阜顧問医)は「乳がんの基礎知識」と題し、乳がんには「ルミナルA」「ルミナルB」「HER2」「トリプルネガティブ」の4パターンがある。ルミナルAとBの見分け方にはki-67が高いか低いかを指標とする。
ホルモン療法治療中の人の中に、薬の影響によりエストロゲン低下でうつ症状を発症する人もあるとのお話もありました。
最近の乳房検査機器には、PEM(乳腺専用のPET)、3Dマンモグラフィー(市民病院はこちらの機器)等があり、従来のマンモグラフィーは内部被ばくのリスクが高いとのこと。
遺伝子検査のお話もしてくださいましたが、30万円位で保険がきかないなど問題も多い。

最後に数人の会員さんの質問も快く受けてくださり、お答えを頂けました。
時間超過になりましたが、先生は時々ユーモアも交えてお話し下さいました。
会員もリラックスしてお話を聞くことができました。
報告者 有賀 紀美子副代表

美濃加茂市の木沢記念病院、中部療護センターに於いて、会員28名と同病院の患者さん12名が参加して行われました。
講師の竹内賢先生(同病院乳腺外科部長・あけぼの岐阜顧問医)に エビデンスに基づいた 再発乳がんのサブタイプ別治療
        -実際の症例から学ぶ—
と題し、竹内先生の患者さん9名を症例にとられ、お話し下さいました。
そして再発治療に必要なデーターを記録するように。
・初発時(気づいた日、病院初診日)・術前治療の有無・手術の年月日・手術術式・病理診断(stege,組織型,ER,PgR,HER2,Ki-67)・術後治療レジメン・術後放射線治療の有無・再発診断の内容(いつ、どこに、画像)・再発治療の内容等々。新しいお薬もお話に出てきましたが、まだ一般名は決まっていないそうです。
(報告者・有賀紀美子)